この記事では、遮音性能が高いハウスメーカーをランキング形式で紹介します。
交通量の多い道路沿いや人の集まる公園やお店が近くにあると、やはり騒音が気になりますよね。
働き方が変わって在宅時間が増えたり生活リズムが違う家族同士の場合、屋内の生活音もストレスになったりします。
今回のランキングを参考に、ハウスメーカーの特徴などを比較してみてください。
ハウスメーカーごとに床や窓など遮音する得意分野も様々です。家を建てる前にしっかり比べて、騒音対策を万全にしましょう!
一般に騒音などが少ない家や部屋のことを「防音性が高い」という言い方をしますよね。
防音性が高い家をつくるには「遮音」と「吸音」という対策を取るのが一般的です。
意味 | 騒音の種類 | 使用する資材 | |
---|---|---|---|
遮音 | 音を跳ね返す | 主に屋外の騒音 (車・電車・工事・商業施設など) | 遮音シート 石膏ボード |
吸音 | 音を吸収する | 主に屋内の騒音 (テレビ・楽器やオーディオ・足音・声・トイレ・物音) | グラスウール ロックウール 吸音シート フェルト |
この他にも「防振」「制振」など振動による音の伝わりを防ぐことでも、より防音性が高い環境が作れます。
今回は各ハウスメーカーの遮音性能を軸にしてランキングにしてみました。
外壁以外にも窓や床など遮音への工夫がいっぱいですので、ぜひ参考にしてくださいね。
ちなみに
僕もハウスメーカー巡りは何社もしましたが、全てこちらの「持ち家計画」から申し込みました。
来場した分だけ5000円分のAmazonチケットがもらえるので、気になるハウスメーカーはここから全て回りましたよ。
実際に目で見るとかなり家づくりのイメージが湧くので、せっかくならお土産(Amazonチケット)が貰える一石二鳥なハウスメーカー巡りを楽しんでください!
↓
- 資格:一級建築士
- 仕事:元ゼネコン設計部
- 学歴:京都大学大学院工学研究科建築学専攻 修了
- 趣味:ハウスメーカー巡り
遮音性能が高いハウスメーカーランキング!一級建築士厳選【2024年最新】
遮音性能が高い家を作るハウスメーカーを一級建築士の目線で厳選した結果、ランキング一覧は以下のようになりました。
ハウスメーカー | 外壁遮音性能 | 間仕切り壁の遮音性能 | 床遮音性能(L値) | 窓遮音性能 |
---|---|---|---|---|
パナソニックホームズ | −50dB | −35dB | L−50〜−65 | −35dB |
ダイワハウス | −50dB | −50dB | L-45〜65 | 記載なし |
三井ホーム | −45dB | −35dB | L−50 | 記載なし |
スウェーデンハウス | −44dB | 記載なし | 記載なし | −32dB |
ヘーベルハウス | −40dB | −40dB | L−55〜−60 | −25dB |
セキスイハイム | −40dB | −35dB | L−55 | −25dB |
トヨタホーム | −35dB | −30〜−45dB | L−45 | −30 |
住友林業 | −35dB | −30dB | L−40 | −20〜−25dB |
ミサワホーム | −35dB | 記載なし | L−40 | −25dB |
積水ハウス | 記載なし | 記載なし | L−50〜−55 | −25dB |
一条工務店 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | −30dB |
各ハウスメーカーがそれぞれ工夫しこだわりを持って開発した遮音性能は、どれもかなり高いです。
その中でも遮音性能を高める技術として主なものをあげるとすると、次のようになります。
- 断熱材を厚くする
- 石膏ボードを入れる
- 遮音や吸音のシートやパネルを入れる
- 空気を内包した壁材で音の振動を減衰させる
- 制振シートや制振ダンパーなどで振動を抑える
- サッシを二重三重にする
複合的な効果として防音性が高い家になるのですが、オプションによってはもっと精度をあげられます。
次から詳しく解説していきますね。
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第1位:パナソニックホームズ(−50dB)
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第1位はパナソニックホームズです。
パナソニックホームズは遮音性能に関しては文句なし、素晴らしい性能が随所に見られる家づくりをしています。
外壁遮音性能 | −50dB(HS構法) |
間仕切り壁の遮音性能 | −35dB |
床衝撃音の遮音等級(L値) | L−50〜65 |
窓遮音性能 | −35dB |
使用建材 | ALC(軽量コンクリート)床・吸音材・制振シート・ダイナミックダンパー |
驚異の−50dBは例えて言うと「電車が通るガード下」から「静かなオフィス」レベルまで軽減されるイメージです。
主力となっている軽量鉄骨住宅のHS構法では最大限発揮できます。
騒音がどの程度気になるかで構法別に遮音効果を比較して選んでもいいですね。
外からだけでなく屋内での遮音性能も相当高いのがパナソニックホームズのすごいところです。
(1)サッシ+外壁の遮音性能:幅約3.6mの外壁内に幅約1.8m高さ2.1mのサッシがある場合の計算値 Dr-25
(2)外壁の遮音性能:外壁を透過する音で、窓などは含まない Dr-50(タイル外壁)、Dr-45(タイル外壁以外)
(3)間仕切壁の遮音性能:間仕切壁を透過する音の計算値で建具などは含まない Dr-25(一般間仕切)、Dr-35(遮音間仕切採用時)
(4)床の衝撃音レベル:Lr-65等級・Lr(L)-50等級 Lr(H)-60等(QON-50)
(5)床の遮音性能:2階床~1階天井を透過する音 Dr-45、Dr-55(QON-50)
床材もALC床の採用で遮音効果を実現していますが、さらに高性能な「QON−50」という床遮音複合システムもあります。
制振シートやダイナミックダンパーをプラスしたもので、最大で−60等級というハイスペックぶりです!
間仕切り壁の遮音が−35dBというのも実はすごい数字なんですよ。防音性が高い家づくりへの取り組み方にかなりのこだわりを感じます。
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第1位:ダイワハウス(−50dB)
遮音性能が高いハウスメーカーランキング同率第1位はダイワハウスです。
CM効果で知名度が高いダイワハウスですが、遮音性能が高いことでも業界トップクラスとして認知されています。
外壁遮音性能 | −50dB |
間仕切り壁の遮音性能 | −50dB |
床衝撃音の遮音等級(L値) | L-45〜65 |
窓遮音性能 | 記載なし |
使用建材 | ALCパネル・防音マット・吸音材・石膏ボード・特殊防振ゴム |
会社の規模業界第一位のスケールを活かした安定的な技術開発で、遮音性能も業界トップレベルです。
二重の防振構造に加えて外張り断熱材もかなり厚いので吸音力が高く、プランのグレードアップで遮音性能も上がります。
床も「マルチプレックス遮音床」を採用、低反発特殊防振ゴムが振動を軽減し階下への影響が気になりません。
界壁にも石膏ボードや吸音材を使用し、壁が天井裏まで突き抜けているので部屋同士の遮音も完璧です。
住宅性能・間取りなどの提案力・価格・アフターサポートなどすべてにおいて弱点の見当たらないのがダイワハウスです。
ダイワハウスは高性能な防音室を作れることでも知られていて、密室の狭い空間ではなく窓のある開放的な防音室なんです。一部屋あれば電話・ゲーム・オーディオ使用の他、リモート会議やYou Tubeなどでライブ配信するなど様々なシーンで活躍しますよ。
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第3位:三井ホーム(−45dB)
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第3位は三井ホームです。
憧れをかたちにするおしゃれなイメージの三井ホームですが、遮音性能も満足度の高いものを提供してくれます。
外壁遮音性能 | −45dB |
間仕切り壁の遮音性能 | −35dB |
床衝撃音の遮音等級(L値) | L−50 |
窓遮音性能 | 記載なし |
使用建材 | ロックウール・吸音材・制振遮音材・石膏ボード |
オリジナルの「BSウォール」は耐火性にも優れていますが、防音性が高い壁でもあります。
ロックウールの吸音効果が高く、外からの音も室内での音も軽減してくれるので気になりません。
屋内の間仕切り壁も「遮音配慮間仕切り壁」を使って効果的に防音しています。
トイレに隣接する部屋には標準設定されているので、生活音対策としてとても嬉しいですよね。
「遮音配慮間仕切り壁」は吸音材や制振遮音材が入っている遮音も吸音も可能なハイブリッド壁なので、その効果は相当高いですよ。
床材も標準仕様の他「二世帯遮音仕様」と「Mute50」もあり、ライフスタイルや家族構成にあわせて選択できます。
標準仕様 | 制振バー・石膏ボード・吸音材 |
二世帯遮音仕様 | 標準仕様+ハイテック床遮音パネル |
Mute50 | 標準仕様+遮音マット+制振パッド・パーティクルボード |
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第4位:スウェーデンハウス(−44dB)
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第4位はスウェーデンハウスになります。
北欧風の家づくりでは圧倒的な技術力とデザイン力を誇るスウェーデンハウスですが、当然遮音性能も高いです。
外壁遮音性能 | −44dB |
間仕切り壁の遮音性能 | 記載なし |
床衝撃音の遮音等級(L値) | 記載なし |
窓遮音性能 | −32dB |
使用建材 | グラスウール・気密パッキン |
外壁に使われているグラスウールは高密度のものを120mm、天井にも床にも構造躯体のつなぎ目にも使われています。
これによって家全体の吸音力があがるので、防音性が高い家になるという仕組みです。
家全体の遮音効果を考える上で窓の性能はとても重要ですが、スウェーデンハウスは窓の遮音にとても優れています。
3枚のガラスと2つの空気層の窓で音の伝わりを軽減し、木の窓枠を気密パッキンでピッタリ塞ぐことでさらに効果アップです。
潜水艦のハッチのように気密性が高いので、外からの遮音だけでなく中でワイワイ騒いでも大丈夫ですよ。
スウェーデンハウスではモデルハウスでの宿泊体験も実施しています。音の反響具合や遮音性能などを体感しに行ってみてはいかがでしょうか。
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第5位:ヘーベルハウス(−40dB)
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第5位はヘーベルハウスです。
都市部を中心に展開しているハイブランドのヘーベルハウスは、遮音性能にも技術の高さがあらわれています。
外壁遮音性能 | −40dB |
間仕切り壁の遮音性能 | −40dB |
床衝撃音の遮音等級(L値) | L−55〜−60 |
窓遮音性能 | −25dB |
使用建材 | ヘーベル板・ネオマフォーム・ゴムアスマット・ロックウール・石膏ボード |
ヘーベルハウスと言えばヘーベル板ですが、空気を内包したこのヘーベル板が抜群の遮音効果を発揮しているのです。
このヘーベル版を外壁・天井・床などあらゆるところに採用しているので、全体の防音性が高い家が完成します。
遮音間仕切り壁はとてもレベルが高く、駅の防音壁や病院などでも採用されているので性能は実証済みです。
勉強部屋や仕事部屋、趣味の部屋などには期待以上の効果を実感できます!
二世帯住宅には二世帯天井として「防振吊り金物」があり、階下への騒音対策が丁寧に施されています。ヘーベル床との併用で遮音は万全です。
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第5位:セキスイハイム(−40dB)
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第5位はセキスイハイムです。
セキスイハイムは家の80%以上が工場生産のため非常に施工精度が高く、遮音性能にもかなり力を入れています。
外壁遮音性能 | −40dB |
間仕切り壁の遮音性能 | −35dB |
床遮音性能 | L−55 |
窓遮音性能 | −25dB |
使用建材 | グラスウール・吸音シート・石膏ボード |
外壁遮音性能が−40dBだと、ゲームセンター店内と図書館内くらいの差ですから相当高性能なのがわかりますよね。
石膏ボードで低音域、グラスウールで中音域の騒音を吸収し効率よく遮音性能をあげています。
床に関しても独自の吸振工法の進化版「JBD工法」で、足音など下階に伝わる生活音を約1/2まで軽減させました。
窓もアルミ樹脂複合サッシを採用し、屋根には制振と吸音の工夫も施されています。
セキスイハイムは排水音にも遮音効果を出すため、排水管を石膏ボードでガードするという徹底ぶりです!
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第7位:トヨタホーム(−35dB)
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第7位はトヨタホームです。
近年車とつながる家づくりプランを続々発表しているトヨタホームですが、遮音に関しても高い技術力を発揮しています。
外壁遮音性能 | −35dB |
間仕切り壁の遮音性能 | −30〜−40dB |
床衝撃音の遮音等級(L値) | L−45 |
窓遮音性能 | −30dB |
使用建材 | グラスウール・吸音材・石膏ボード・ALC床 |
自動車メーカーならではの強みで、自動車の制振技術を応用した「ダイナミックダンパー」を装備した床もあります。
このダンパーの制振効果で床の振動を抑え騒音を防ぐというもので、かなり高性能な床です。
窓も複層ガラスで遮断性能がT−1(約25dB程度低減)以上のものを標準装備しています。
間仕切り壁の遮音性能は通常−30dBですが、遮音間仕切り壁を採用すると−40dBになります。
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第7位:住友林業(−35dB)
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第7位は住友林業です。
木造住宅ではトップランナーとも言える住友林業は、培った技術で高度な遮音性能を可能にしています。
外壁遮音性能 | −35dB |
間仕切り壁の遮音性能 | −30dB |
床衝撃音の遮音等級(L値) | L−40 |
窓遮音性能 | −20〜25dB |
使用建材 | グラスウール・吸音材・フェルト・石膏ボード・剛床パネル |
住友林業の特筆すべき点は、部屋の隣同士や1階と2階など屋内での騒音対策に優れていることです。
特に床の遮音性能−40dBは優秀で、遮音構造の床を吊り天井にすることでさらに衝撃音などの伝わりを抑えています。
さらに住友林業独自の床構造で「遮音60仕様」という驚きの性能を発揮する商品も登場しました。
使われる資材や構造など並々ならぬこだわりで開発された、住友林業の熱量を感じます!
住友林業の防音対策はオプションも多いのですが、標準装備のプランも充実しています。遮音60仕様は二世帯住宅を考えている方におすすめです。
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第7位:ミサワホーム(−35dB)
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第7位はミサワホームです。
1.5階のスキップフロアなど多層階設計と建物の安全性を両立させたミサワホームは、遮音性能にも提案力があります。
外壁遮音性能 | −35dB |
間仕切り壁の遮音性能 | 記載なし |
床衝撃音の遮音等級(L値) | L−40 |
窓遮音性能 | −25dB |
使用建材 | 剛床パネル・吸音材・制振材・石膏ボード・制振ダンパー |
ミサワホームは木質パネル接着工法が主流で、この工法はもともと気密性が高く防音性に優れています。
そこに標準仕様として高い遮音性能を備えた外壁や窓などが使用されているので、防音性が高い家づくりが可能です。
そんなミサワホームの遮音性能へのこだわりは、特に床にあります。
業界随一と言われる剛床パネルに加え、天井と床の複層構造で遮音性能をレベルアップできるオプションがあるんです。
遮音等級(Dr) | 使用資材 | |
---|---|---|
標準床仕様 | −40 | 制振材・石膏ボード・吸音材 |
重ね建床仕様 | −50 | 標準床仕様+遮音マット |
高遮音界床仕様 | −50 | 標準床仕様+遮音マット+制振マット |
高遮音二重床仕様 | 記載なし | 標準床仕様+遮音マット+制振マット+防振アジャスター+木製野縁 |
これに加えてミサワホームは床制振ダンパーの設置によってさらに遮音性能をアップ。下階に響く音は約1/3まで軽減されました!
間仕切り壁も一般的な5層構造の両面に合板を合わせた7層構造で、プライバシーもしっかり守られますよ。
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第10位:積水ハウス
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第10位は積水ハウスです。
総合的にレベルの高い積水ハウスですが、具体的な数字が記載されていないのでこのランキングになりました。
外壁遮音性能 | 記載なし |
間仕切り壁の遮音性能 | 記載なし |
床衝撃音の遮音等級(L値) | L−50〜−55 |
窓遮音性能 | −25dB |
使用建材 | ALC(軽量コンクリート)・吸音材・梁上げ防振材・石膏ボード |
公式な数字はありませんが、複合構造外壁と気密性に優れているエアタイトサッシの採用でかなりの遮音性能です。
遮音配慮間仕切り壁はトイレの壁や寝室などに標準仕様となっていて、推定−30dBの効果が期待できます。
床の遮音性能に関してはALC(軽量コンクリート)や吸音材が使われているので、足音などはほぼ気になりません。
他にも「シャイド50」「シャイド55」という高遮音床システムがあり、階下への騒音にはかなり研究されています。
やはり賃貸も扱う積水ハウスの強みとして、そのノウハウが活かされている証拠です。
外壁はベルバーン(木造建築仕様)よりダインコンクリート(鉄骨住宅仕様)の方がより遮音性能が高いのでおすすめです。
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第11位:一条工務店
遮音性能が高いハウスメーカーランキング第11位は一条工務店です。
今や家が建つまでに一年〜一年半は待つと言うほど人気の一条工務店、遮音性能はどうでしょうか。
外壁遮音性能 | 記載なし |
間仕切り壁の遮音性能 | 記載なし |
床衝撃音の遮音等級(L値) | 記載なし |
窓遮音性能 | −30dB |
使用建材 | 内断熱高性能ウレタンフォーム・外断熱高性能ウレタンフォーム |
具体的な数字として記載されてはいませんが、例えば外壁などは−40dBレベルの遮音効果が推定されます。
断熱材として使われている高性能ウレタンフォームはグラスウールの約2倍の性能です。
その高い断熱性能は、同様に遮音効果も期待できるからです。
一条工務店が力を入れているのは窓の遮音性能で、標準で30dBも騒音軽減ができるんです。
断熱に強いLow-Eガラスのトリプル樹脂サッシで、この窓は遮音にも大きな効果を出していると言えます。
一条工務店の防音に関しては、外からの遮音効果は高いけど中の音は反響してしまうという口コミもあります。高断熱高気密の家づくりだからなのですが、間取りや家具なので対応できることもありますので担当者に相談してみましょう。
建材以外で遮音性能を高める工夫
ここでちょっとまめ知識として、建材以外で遮音性能を高める工夫をご紹介します。
遮音性能が業界最高峰の建材でなくても、音を軽減させる方法はあるんですよ。
家を建てる前や設計段階、または建てた後でも外からの音や屋内での音を軽減できるコツをいろいろ集めてみました。
- 地盤改良工事をしっかりやる(振動を伝わりにくくする)
- 道路側の窓の数を減らす
- 道路側の窓のサイズを小さめにする
- 窓を2枚ガラスから3枚ガラスに増やす
- 気密パッキン付きの防音ドアにする
- 部屋と部屋の間に収納など空間を設ける(設計段階)
- カーテンを厚手のものにする(吸音効果)
- クッションなどモコモコしたものを多めに置く(吸音効果)
道路沿いや線路沿いなど建てる場所によっては早い段階から対策が必要です。
音の問題はなるべく早く解決して、ストレスなく過ごせる環境を整えましょう。
遮音性能が高いハウスメーカーランキング!一級建築士厳選【2024年最新】まとめ
今回は遮音性能が高いハウスーメーカーランキングを一級建築士が厳選してご紹介してきました。
ランキングは以下のとおりです。
- パナソニックホームズ
- ダイワハウス
- 三井ホーム
- スウェーデンハウス
- ヘーベルハウス
- セキスイハイム
- トヨタホーム
- 住友林業
- ミサワホーム
- 積水ハウス
- 一条工務店
外からの騒音に関しては、建てる場所やまわりの環境によって求める防音性能のレベルも変わってきます。
逆にリモートワークなどが増えた現在では、屋内の遮音性能を重視する傾向にあるんですよ。
防音部屋を作ったり道路側を重点的に防音したり、ポイントを絞った対策なら費用の節約にもなります。
間取りや生活スタイルの違いで対策はいろいろありますので、相談するハウスメーカー選びは重要です。
技術力やラインナップなどをしっかり見比べて、後悔しないハウスメーカーを見つけてくださいね。
元建設会社の設計部で意匠設計に携わっていた一級建築士。現在は集合住宅や商業施設などの企画・設計を担当する傍ら、ハウスメーカーや建築サイトの記事設計や監修・運営業務も行う。ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やCASBEE(建築環境総合性能評価システム)といった省エネ基準にも精通しており、専門的な知見から記事を執筆している。