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ローコスト住宅はおすすめしない?一級建築士がぶっちゃけ解説【2024年最新】

ローコスト住宅をおすすめしない理由を一級建築士がぶっちゃけます

今回は、ローコスト住宅をおすすめしない理由を一級建築士がぶっちゃけます。

ローコスト住宅の不安要素として多いのは「安いけどほんとに大丈夫なの?」ですよね。

悩む人

そんなにたくさん予算はかけられないからローコスト住宅考えてたんだけど・・・。そんなにデメリットが多すぎるの?

一級建築士ヒロ

性能や品質など「ぶっちゃけやばいんじゃない?」と心配する人も多いので、実際建てた人の口コミを紹介しながら解説していきますね。

建てた人がどんなところで後悔したのかを知れば、失敗を防ぐためにもきっと参考になるはずです。

ローコスト住宅で後悔しないためのポイントもまとめましたので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

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著作・監修者
ヒロ
監修者:ヒロ
  • 資格:一級建築士
  • 仕事:元ゼネコン設計部
  • 学歴:京都大学大学院工学研究科建築学専攻 修了
  • 趣味:ハウスメーカー巡り

プロフィールの詳細はこちら>>

目次

ローコスト住宅とは?ぶっちゃけどうなの?

一般的なローコスト住宅の基準は坪単価30〜50万円くらい、35坪の広さなら1,000万円台で建てられる住宅です。

どうして安く建てられるのかと言うと、主に次のような理由があります。

ローコスト住宅が安い理由
  1. 材料費が安い・・・低品質なのではなく大量購入でコストカットしている
  2. 広告が少ない・・・宣伝費をかけない分価格に上乗せされていない
  3. 人件費が少ない・・設計士や専属デザイナーなどが少ない
  4. グレードが低い・・標準仕様が基本的なもののみ
一級建築士ヒロ

この他にも設備や作業工程をなるべく合理化して社内で行うなどの工夫もされています。間取りをシンプルにすることで工期を短くし、その分人件費も抑えるなど様々な場面でコストカットしているんですよ。

でもせっかく家を建てたのに「失敗だった」「後悔してる」などの声が聞かれるのも事実です。

まずはぶっちゃけローコスト住宅を建てて後悔している人の口コミを紹介します。

安い家だ。外で話している声が全部聞こえる。とんでもない家に60万円かけて、引っ越してしまった。マンションも、売ってしまった。後悔している。夫は、間に挟まって、可哀想です。

引用元:X

「変に建設プランが安い家」とかは皆さん気をつけてくだされ… 外壁とか内壁に入れる建材抜いてたりとか本当に色々ヤバいので…

引用元:X
一級建築士ヒロ

施工不良や施工ミスなどの不満はぶっちゃけ多かったですね。暑い・寒いなどの屋内環境、結露やカビなど湿度調整でも結構みなさんぶっちゃけてました。

作るだけ作って終わりのハウスメーカーでした、担当者は退職。周辺担当店舗は撤退。撤退後の○年検査は外注。検査で指摘しても施工担当者が直す、というか悪化させる。普通補習業者呼びますよ。指摘しても手持ちがない。と言ってそのまま放置。一体この会社はなんなんでしょうか?顧客に対してもブラック。社内は相当なブラックカンパニーなんでしょうね。

引用元:Googlemap

家が完成するまでは丁寧。その後は知らん顔なので、こちらで一生ものの家を購入するのはやめた方がいいです。1年?2年?点検で来た時、これくらいなら修理しときますと言われた箇所はそれから1年放置です。 後悔すると思います。 あと、外構専門業者に、この状態で受け渡しするハウスメーカー初めてみましたと驚かれました。非常に残念です。

引用元:Googlemap
一級建築士ヒロ

担当が変わる・辞めるなどもぶっちゃけよく聞く話です。そのせいで連絡ミスが起こりアフターケアが行き届かないケースは結構多いですよ。

うちの家、後悔しかない
旦那はものすごい気に入ってるけど、私は…
日当たり悪くて、とにかく狭い、トイレとか、洗面台とか、最低限のクオリティ…
おまけに、台風の日は家が浸水する心配をしなきゃいかない。 唯一の長所は安いところ。こんな安い家は見たことない
40代でローン完済予定。

引用元:X

旦那は、今の時代は住宅にコストかけない方がいい、(中略)て言ってるけど、やっぱりお客さんを招くときに恥ずかしいのよね。
私が見栄っ張りの格好付けで、旦那が真逆なのもあるなあ。

引用元:X

自分は住居費削減のため埼玉の郊外に安い家を買いましたが、今思えば価格は高くても資産性があってキャピタルを狙える家を買ったほうが結果的にコストが安く済むと思って後悔しています。

引用元:X

不満をぶっちゃけた人の中には、ローコスト住宅で建築中の隣の家に水道管を傷つけられたという人もいました。

見た目のクオリティやデザイン性の問題も「ローコスト住宅だから諦めてる」というのが現状のようです。

ローコスト住宅をおすすめしない理由【デメリットあり】

どのハウスメーカーで建てたとしてもメリット・デメリットは必ずあります。

ではローコスト住宅で建てた場合のデメリットは何かというと、主なものは次の5つです。

  1. 性能で劣る
  2. デザイン性で劣る
  3. 使用建材などのグレードで劣る
  4. メンテナンス性で劣る
  5. 使用感で劣る

長く住み続けることでハイコスト住宅との差が出てしまい、後悔することもあります。

ローコスト住宅をおすすめしない理由を、詳しく解説していきますね。

①性能で劣る

ローコスト住宅をおすすめしない理由1つ目は、性能で劣ることです。

断熱・気密・遮音など生活するうえで必要な性能が、「国の基準クリア」くらいだと物足りなく感じることもあります。

特に耐震性や耐火性能など災害時に大きな差が出る部分では特に心配になりますよね。

また季節ごとの気温差が大きい地域では断熱・気密は健康に関わる問題でもあります。

一般レベルの性能だけだと弱い可能性があり、不安が残ってしまう点がデメリットです。

②デザイン性で劣る

ローコスト住宅をおすすめしない理由2つ目は、デザイン性で劣ることです。

建材や設備の大量仕入れの都合上、間取りなどのプランはパターン化されています。

その中から選ぶのでどうしても画一的なデザインになり、オリジナル感はなかなか出せません。

屋根や外壁なども選択肢が少なく、外観がシンプルすぎるのもデメリットと感じるポイントです。

一級建築士ヒロ

よく聞くのが「部屋数をもっと増やしたかったな」という後悔です。工期や工費の節約重視でシンプルかつ効率的な家づくりになると、部屋数はどうしても少なくなってしまいます。将来の家族構成も考えて慎重に決めましょう

③使用建材などのグレードで劣る

ローコスト住宅をおすすめしない理由3つ目は、使用建材などのグレードで劣ることです。

技術力や開発力のある高級ハウスメーカーの建材はやはり高品質で、それを生かした施工技術もハイレベルになります。

ローコスト住宅に使われる建材は「悪くはないけど最低限」なことが多いので、総合的にグレードは低くなりがちです。

紫外線の影響を受けやすければ退色やひび割れ、湿気に弱ければカビや歪みなども発生します。

特別な加工が施されたりそもそも高品質の建材では起こりにくいトラブルが起こりやすいのがデメリットです。

④メンテナンス性で劣る

ローコスト住宅をおすすめしない理由4つ目は、メンテナンス性で劣ることです。

やはり高品質のものは耐久性に優れ、しかも手間がかからず使い続けることができます。

ですがローコスト住宅で使用するものは普通レベルなので、資材の寿命が短くメンテナンスする時期も早いです。

しかも保証期間が短かったりメンテナンスが有料だったりと、手厚いサポートがなく費用がかさむ場合があります。

アフターサービスが充実していない分メンテナンス性で劣っているのがデメリットです。

一級建築士ヒロ

建てた後のメンテナンスは基本的に建てたハウスメーカーにお願いします。なので会社自体倒産したりしないかどうかも重要になってきます。薄利多売の経営状態では信頼できません。末永くサポートしてもらえるハウスメーカーを選ぶのも後悔しないポイントです。

関連記事:ハウスメーカーのメンテナンス費用ランキング!メンテナンスが少ないのは?

⑤使用感で劣る

ローコスト住宅をおすすめしない理由5つ目は、使用感で劣ることです。

住んでみて「脱衣所が狭すぎる」とか「家事動線が悪い」など生活する中でストレスが溜まってしまいます。

実際住んだ人の感想や口コミなど、使用感に絞ってまとめてみました。

  • 思ったより冬寒い(夏暑い)
  • 光熱費が高い
  • 収納が足りない
  • 廊下や天井高などの狭さが気になる
  • 換気がよくない
  • 1階と2階、内と外の音が気になる

建てる時に提案されなかったことが、住んでから不便さを感じても手遅れです。

提案力のある高級ハウスメーカーと違って、建てた後の使用感で劣るのはかなりのデメリットと言えます。

ローコスト住宅のメリット

ここまではローコスト住宅をおすすめしない理由を解説してきましたが、メリットももちろんあります。

  • 初期費用が安く建てられる
  • 月々のローンが楽
  • 返済が早く終る
  • 他の部分にお金をかけられる
  • 打ち合わせが少なくスピーディ
  • 傷やよごれに神経質にならない

口コミなどでデメリットと言われている点を克服できれば、満足度の高い家づくりは可能です。

それにローコスト住宅でもハウスメーカーごとに特徴や強みが違います。

自分にあったハウスメーカー選びをして、予算内でやりたいことや希望条件をかなえましょう!

関連記事:ローコスト住宅ランキング!安いハウスメーカーを一級建築士が厳選

ローコスト住宅で後悔しないためのポイント

何もかも我慢して予算内に収めた家は、出来上がっても愛着がわかず後悔することも多いです。

思い通りの家を建てたいけどそこまで予算がない場合、ローコスト住宅でも後悔しないポイントを3つ紹介します!

限られた条件でも、工夫すれば希望に近づける方法があるんですよ。

ローコスト住宅で建てる際にぜひ参考にして下さい。

①選択肢を広げる

ローコスト住宅で後悔しないためのポイント1つ目は、選択肢を広げることです。

ハウスメーカーにはそれぞれ、他社には負けない強みや独自の技術・経験値があります。

価格だけで選ばず、自分の希望を実現してくれる技術を持っているのはどこかという視点で探してみて下さい。

3階建てが得意・狭小地や変形地が得意・全館空調が得意など求めるスペックによって選択肢が広がります。

得意な分野で思いっきり実力を発揮してくれるところを選べば、満足度も上がるので後悔するリスクは減りますよ。

②必要なところにはお金をかける

ローコスト住宅で後悔しないためのポイント2つ目は、必要なところにはお金をかけることです。

こだわりたい所があれば、そこだけは思い切って予算をかけましょう。

災害や将来性を考え太陽光発電を取り入れたり、使いやすいキッチンを丁寧に選んだりするのは大事なことです。

夏冬を快適に過ごすために断熱材を厚くしたり、全館空調や床暖房を採用する方法もあります。

ローコスト住宅でも優先順位の高い要望にはお金を使い、少しでも理想の家に近づけましょう。

関連記事:全館空調ハウスメーカーランキング!おすすめメーカーを一級建築士が解説

③他の方法でカバーする

ローコスト住宅で後悔しないためのポイント3つ目は、他の方法でカバーすることです。

「安っぽく見えて嫌だな」「もう少し家の性能をあげたいな」などには次のような方法がありますよ。

ローコスト感を抑えたいなら
  • 床の色や材質を工夫する
  • 一部分だけ壁紙を変える
  • 家具やカーテンをいいものにする

床や壁の色を変えるだけで印象は全然違いますし、劣化しやすい素材でも目立たなくできます。

家具の配置や小物使いをおしゃれにすることで、お家時間も楽しめるのではないでしょうか。

性能を補うなら
  • 窓をトリプルガラスにする
  • 窓の大きさや位置を工夫する

窓をトリプルガラスにすることで断熱性能が上がり、防音効果も期待できます。

窓の大きさ・方角・位置の取り方で、陽が当たる間は少し寒いくらいならエアコンなしでも暖かく経済的です。

動線の工夫・収納の工夫など「こうだったらいいのにな」という部分をみんなのアイデアで攻略してみて下さい!

ローコスト住宅に関するQ&A

ローコスト住宅って長く住めるか心配。

耐震や断熱など最低限の国の基準はクリアしているので家自体に問題はありません。

ただ、高級ハウスメーカーが初期保証30年などに比べローコスト住宅の初期保証は10年が多いです。

どうしても耐久性など性能の差はありますので、こまめにメンテナンスが必要です。

規格住宅ばかりで自由につくれないの?

ローコスト住宅の間取りは、用意されたプランの中から選ぶことが多いので自由度は下がります。

場合によっては水回りやコンセントの場所まで決まっていることもあるので確認して下さい。

ハウスメーカーの中には自由設計で建てられるローコスト住宅もあります。

規格住宅の手軽さを選ぶか、自由設計の楽しみを選ぶかでハウスメーカーを決めるのもありですね。

打ち合わせ回数が少ないし工期が短いけど大丈夫?

決まったプランから選ぶので金額や間取りなど打ち合わせる回数は少なくて済みます。

工事が始まってからも、パターンが規格化されているので工期も短いのが一般的です。

ただあまりにも短いと(3ヶ月未満とか)現場に負担がかかりすぎてミスなどが起こりかねません。

雑な作業になっていないか、時々現場を見に行くことをおすすめします。

ローコスト住宅をおすすめしない理由を一級建築士がぶっちゃけました【まとめ】

今回はローコスト住宅をおすすめしない理由を一級建築士が解説してきました。

おすすめしない理由としてのデメリットは5つご紹介しました。

  1. 性能で劣る
  2. デザイン性で劣る
  3. 使用建材などのグレードで劣る
  4. メンテナンス性で劣る
  5. 使用感で劣る

ローコスト住宅で後悔しないためのポイントは次の3つです。

  1. 選択肢を広げる
  2. 必要なところにはお金をかける
  3. 他の方法でカバーする

家づくりは通常総額で考えるので、土地代との兼ね合いによっては予算の配分も違ってきます。

でもあまりにも価格にこだわりすぎると後悔することになるのは、口コミからもわかるとおりです。

これだけは譲れないという軸を一つ決めるだけでも、完成した家の満足度は違ってきます。

失敗しない家づくりのために、ぜひこの記事をお役立てくださいね。

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