今回は、注文住宅一括資料請求のデメリットについて解説していきます。
注文住宅の一括資料請求をすると、その後強引な営業とかしつこい電話とかありそうで心配・・・。
資料請求サイトを利用すると、その情報をもとに営業マンからメールや電話で実際連絡がきます。
でもまだ何も決まっていない段階から積極的にされるのは、苦手な人にとってはデメリットですよね。
そこで一括資料請求をしたあとのしつこい営業電話への対応や、しつこくされない注意点をまとめました。
注文住宅一括資料請求はとても便利なツールですので、デメリットを理解しつつ有効に利用しましょう!
- 資格:一級建築士
- 仕事:元ゼネコン設計部
- 学歴:京都大学大学院工学研究科建築学専攻 修了
- 趣味:ハウスメーカー巡り
注文住宅一括資料請求のデメリット6つ!
まず注文住宅一括資料請求のデメリットとして、以下の6つが主なものです。
- 営業電話がかかってくる
- 個人情報を入力する
- 提携していない会社がある
- 営業担当者が決まってしまう
- 集めすぎると資料整理が大変
- 要望が増えて選べなくなる
一度の入力作業で何社分も資料を取り寄せられるのが、一括資料請求サイトの便利なところです。
ただ集めすぎてもその後が大変だったり、迷いの原因になってしまいます。
ひとつずつデメリットを解説していきますので、利用する際に参考にして下さい。
デメリット①営業電話がかかってくる
注文住宅一括資料請求のデメリット1つ目は、営業電話がかかってくることです。
しかも資料請求をしたメーカーの数だけ同じタイミングでかかってくるので、結構煩わしいかもしれません。
資料が届いたかどうかの確認やお礼、簡単なヒアリングがまずは主な目的になります。
営業マンからの電話はつながるまで何度でもかけてくる可能性が高いので、一度は出たほうがいいでしょう。
その時に連絡を断ったり状況を説明すれば、そのあとはしつこくかかってくることはほぼありません。
住宅展示場ではマンツーマンで説明を聞いたり売り込みされたりします。その時間や労力に比べれば、電話だけで済むので助かります。メーカーもクレームになるようなことはしないので、あまり心配しなくても大丈夫ですよ。
デメリット②個人情報を入力する
注文住宅一括資料請求のデメリット2つ目は、個人情報を入力する必要があることです。
資料を送ってもらう以上名前と住所は必要ですが、悪用されないか心配になりますよね。
注文住宅一括資料請求サイトでは、それぞれ独自に設けた審査に合格したメーカーと提携しています。
どうしても心配な人は、プライバシーマークがあるかどうかを基準にサイト選びをしましょう。
きちんと管理されているサイトなら安心して利用できます。
1998年から一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が運営。個人情報の取り扱いや保護について適切と認定された企業に「プライバシーマーク」を付与しています。
タウンライフ家づくりや持ち家計画はプライバシーマークを取得しています。サイトの一番下や個人情報保護についてのページにマークがあるので、他のサイトを見る時もコンプライアンスの意識が高いかどうかの参考にして下さい。
デメリット③提携していない会社がある
注文住宅一括資料請求のデメリット3つ目は、提携していない会社があることです。
目当てのメーカーがあってもそのサイトに提携していないと資料請求はできません。
他のサイトを利用するか、直接そのメーカーに連絡して資料を送ってもらいましょう。
またエリアによっては対応していないため送れない、という場合もあるので注意してくださいね。
提携会社が多いサイトは、大手ハウスメーカーをはじめかなり網羅されています。知らなかったメーカーや地元の工務店を見つけることもできるので、いろいろ探してみて下さい。
デメリット④営業担当者が決まってしまう
注文住宅一括資料請求のデメリット4つ目は、営業担当者が決まってしまうことです。
資料と一緒に担当の名前が書いてあったり、届いてから連絡してくるのが担当営業マンになります。
自動的に決まってしまうので、必ずしも優秀な営業マンとは限りません。
相性や人柄を知るには話すのが一番なので、連絡がきたときにさりげなくチェックしてみましょう。
デメリット⑤集めすぎると資料整理が大変
注文住宅一括資料請求のデメリット5つ目は、集めすぎると資料整理が大変になることです。
送られてくるカタログは一社だけでも数冊になります。
- 【総合】企業情報や沿革など
- 【商品別】メーカーが出しているブランドなど
- 【実例集】実際の住宅写真やイラストを使ったもの
- 【技術】工法や構法・性能など
混ざってしまうとわからなくなってしまったり、置く場所に困ったりします。
「あの情報どこに載ってたっけ」と探すのも一苦労です。
メーカーを絞るかこまめに整理整頓して下さい。
カタログの他にも、間取り図・資金計画書・税や国の優遇措置の紹介など資料もかさばります。家族で情報を共有するためにもわかりやすくしておきましょう。
デメリット⑥要望が増えて選べなくなる
注文住宅一括資料請求のデメリット6つ目は、要望が増えて選べなくなることです。
一度にたくさんの情報を得られるのは一括資料請求のメリットですが、混乱する原因にもなります。
あれもこれも取り入れたくなって「全部は無理、でも選べない」というのはよくあることです。
優先順位をもう一度見直して、予算と相談しながら計画を練り直しましょう。
注文住宅一括資料請求のメリット
注文住宅一括資料請求のデメリットを解説してきましたが、メリットももちろんあります。
無料で資料を取り寄せられる他にもたくさんのメリットをまとめました。
- 自分のペースでじっくり検討できる
- 仕事や家事、育児の合間の時間でできる
- わざわざ出かけていかなくていい
- カタログだけでなく間取りプランや土地提案がもらえる
- 大手ハウスメーカーから地元工務店まで網羅している
- 複数のメーカーを比較できる
- ハウスメーカーの得意や特徴がわかる
- ハウスメーカーを絞り込んでから住宅展示場に行ける
- 見学会やイベントなどの最新情報を得られる
- 注文住宅の今のトレンドがわかる
- 知識が身につく
- 特典がもらえる
効率よく情報収集できて時短になる一括資料請求は、マイホーム計画にはとても有効です。
デメリットを上回るメリットを感じられたら、ぜひ一度利用してみて下さい。
注文住宅一括資料請求するとしつこい?注意点と対策
注文住宅一括資料請求をすると営業電話がしつこいのでは?という不安がありますよね。
確かに一度は必ずかかってくるものと思ったほうがいいですが、そのあとはあまりしつこくされません。
実際の口コミなどを見ると、先にメールがきてその後電話がくるパターンが多いです。
- メールで「電話連絡する」ことを告知してくる
- 電話がくる(資料到着の確認やお礼、ヒアリングなど)
メールには、かけてくる電話番号や担当者などがきちんと明記してあります。強引な営業や失礼な態度ではなく、きちんと段階を踏んで連絡してきます。もし嫌な感じを受けたら、不快な思いを伝えはっきり断りましょう。
でも断るのが苦手だったり時間をかけてゆっくり考えたい時には、対応策があります!
資料請求をする段階からの注意点も含めて、しつこくされないおすすめの対策を紹介しますね。
注意点と対策①資料請求するハウスメーカーを絞る
しつこくされないための注意点と対策1つ目は、資料請求するハウスメーカーを絞ることです。
無料だからといってたくさん頼んでしまうと、その分営業電話も多くなってしまいます。
予算・性能・デザイン性など、まずは家のイメージをつかみ要望をまとめていきましょう。
そうすることで欲しい資料や必要な情報が絞れるので、資料請求後に連絡がきても逆に質問したりできますよ。
注意点と対策②申し込む際に電話NGなどを明記する
しつこくされないための注意点と対策2つ目は、申し込む際に電話NGなどを明記することです。
一括資料請求で入力する項目の中に、備考欄や要望欄など自由に書き込めるスペースがあります。
そこに「電話連絡NG」「訪問NG」などこちらの条件をこの時はっきり書いておきましょう!
そうすればしつこい連絡はきませんし、きた場合はそのメーカーが顧客の意向を尊重しないと判断できます。
「完全に断るのも悪い気がする」という人は、大丈夫な時間を指定しておくのも方法の一つです。電話にでられる曜日や時間帯を伝えておけば、営業マンもその時間を選んで連絡してきます。受ける方もかける方もストレスが減らせるのでおすすめです。
注意点と対策③建設予定時期は「未定」
しつこくされないための注意点と対策3つ目は、建設予定時期は「未定」と記入することです。
この項目がないサイトもありますが、そこを「未定」にしておくとまだ本気じゃないのかもという印象を与えます。
見込みが薄かったり本気度が低いと、営業マンが営業をかける優先度を下げしつこくしてきません。
営業攻撃の順番やランクを下げさせる効果が期待できるので、建設予定時期を入力する際はやってみてください。
他にも「マンションも候補の一つ」としておくと営業マンの中での優先順位が下がります。将来お受験を考えていたりする家庭では「子供の進学先次第」という不確定な理由もしつこい連絡を回避できます。
注意点と対策④アドレスを分ける
しつこくされないための注意点と対策4つ目は、アドレスを分けることです。
専用のアドレスに集約することで、返信やその他の対応がしやすくなります。
契約するメーカーが決まるまでは捨てアカウントでやりとりし、契約したら個人アカウントを渡す人もいます。
契約前は営業マンも熱心に連絡してきますが、あまりにしつこい場合は迷惑メールや着信拒否などで対応して下さい。
注意点と対策⑤断り方を考えておく
しつこくされないための注意点と対策5つ目は、断り方を考えておくことです。
営業マンも熱意を持って仕事をしていますので、それがかえって圧力に感じることもあります。
まだ検討中で時間がほしい時や迷っているときなどに使ってほしいフレーズをいくつかあげてみました。
断るのが苦手な方は、ちょっと参考にしてみて下さい。
【控えめ】
まだ届いたばかりなので時間をいただきたいです。
必要があればこちらからご連絡いたします。
【ちょっと強め】
何度もご連絡いただくとちょっとプレッシャーに感じます。お待ちいただけると助かります。
【強め】
こちらの意向をお伝えしているのにお待ちいただけないのなら契約は考えません。
申し訳ありませんが他のメーカーにお願いすることにしました。今後ご連絡は不要です。
注意点と対策⑥お断り代行サービスがあるサイトを利用する
しつこくされないための注意点と対策6つ目は、お断り代行サービスがあるサイトを利用することです。
HOME4U家づくりのとびらはお断り代行サービスがあるので、断るのが苦手な人は利用してみて下さい。
オンラインの無料サービスがあるので、アドバイザーに遠慮なく相談しましょう。
ある程度話が進んでしまったけど、要望が変わったりして断りたい場合もお願いできますよ。
注文住宅一括資料請求したあとの流れ
注文住宅一括資料請求したあとはどんな流れになるのかも説明しておきましょう。
各サイトによって細かい部分は異なりますが、大まかな流れだけ把握してくださいね。
ここで個人情報や希望条件などを入力する
各ハウスメーカーから郵送されてくる
「資料は届いてますか?」「展示場にきませんか?」など
連絡した時の営業マンとの相性も図ってみましょう
依頼するハウスメーカーが決まったら、担当営業マンと直接会って具体的な話をするのが一般的な流れです。
住宅展示場に行く・間取りの相談をする・予算の計画を立てるなど、家づくりが一気に現実的になりますよ。
注文住宅一括資料請求のデメリット!しつこい?一級建築士が解説まとめ
今回は注文住宅一括資料請求のデメリット!しつこい?について一級建築士が解説してきました。
結論として、注文住宅の一括資料請求での営業電話は特段しつこくはありませんでした。
電話がつながるまでは何度もかかってきますが、一度話せばあとはしつこくされることはないようです。
嫌がられるようなことはあまりしないように配慮されているので、過剰に心配する必要はありません。
一括資料請求のデメリットについては以下の6つでした。
- 営業電話がかかってくる
- 個人情報を入力する
- 提携していない会社がある
- 営業担当者が決まってしまう
- 集めすぎると資料整理が大変
- 要望が増えて選べなくなる
きちんと対策を取れば対応できるので、マイホーム計画を効率良く進めるために利用してみてください。
ハウスメーカーの比較や知識の蓄積など役立つ情報がたくさんあります。
無料・手間いらず・最新情報の収集・特典ありなど、使いやすくて便利ですのでぜひおすすめですよ!
元建設会社の設計部で意匠設計に携わっていた一級建築士。現在は集合住宅や商業施設などの企画・設計を担当する傍ら、ハウスメーカーや建築サイトの記事設計や監修・運営業務も行う。ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やCASBEE(建築環境総合性能評価システム)といった省エネ基準にも精通しており、専門的な知見から記事を執筆している。