ハウスメーカーの売上ランキングを一級建築士が解説 【2024年最新】

この記事ではハウスメーカーの売上ランキングを一級建築士が解説していきます。

そこで今回は各社の決算報告書や業界動向サーチのデータなどを参考にランキングにしてみました。

各ハウスメーカーの特徴と合わせて紹介していきますよ。

ぜひハウスメーカー選びの参考にしてください。

ハウスメーカー売上ランキング15選！一級建築士が解説

ハウスメーカー売上ランキング上位15社はこのようになりました。

決算期に多少ズレがあることや、新築以外の売上が含まれていることはあらかじめご了承ください。

順位	ハウスメーカー	売上額
１	大和ハウス	4兆9081億円
２	積水ハウス	2兆9288億円
３	住友林業	1兆6697億円
４	飯田産業	1兆4397億円
５	オープンハウス	1兆1484億円
６	旭化成（ヘーベルハウス）	8589億円
７	積水化学工業（セキスイハイム）	5374億円
８	一条工務店	4870億円
９	ミサワホーム	4214億円
10	ポラス	3103億円
11	タマホーム	2560億円
12	ケイアイスター不動産	2418億円
13	パナソニックホームズ	2417億円
14	三井ホーム	2409億円
15	三栄建築設計	1390億円

「住宅ローン減税など国の支援」「マンション価格上昇で戸建住宅への移行」などで、業界全体は増収傾向でした。

売上額が一兆円を超す企業が5社もあるなんてすごいですね！

早速解説していきましょう。

ハウスメーカー売上ランキング第1位：大和ハウス

売上と総販売戸数両方で1位に輝いたのは大和ハウスです。

注文住宅の他にも賃貸や分譲でも好調で、その事業規模は海外まで拡大しています。

主に鉄骨住宅が得意で、店舗や商業施設などの大空間がつくれるのも大きな強みです。

「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」が主力商品で、耐震性に優れデザイン性も高いことで人気があります。

会社名	大和ハウス工業株式会社
創業	1955年4月5日（設立1947年3月4日）
資本金	1,619億5,715万2,677円
売上	4兆9081億円 （2023年3月期）

ハウスメーカー売上ランキング第2位：積水ハウス

売上では1位と大きく差が開いたものの、総合力では業界トップクラスの積水ハウスが2位でした。

都市開発のほか郊外の分譲地開発、海外事業の拡大など着実に売上を伸ばしています。

販売累計戸数世界一の実績はストック住宅のデータも豊富で、環境型へのリフォーム提案にも活かされています。

国の型式適合認定を受けた高性能住宅と圧倒的なブランド力で、ファンを増やし続けているハウスメーカーです。

会社名	積水ハウス株式会社
設立	1960年8月1日
資本金	2025億91百万円
売上	2兆9288億円 （2023年1月期）

ハウスメーカー売上ランキング第3位：住友林業

木造住宅最大手の住友林業は注文住宅のほか資源事業や緑化事業など環境問題にも取り組むハウスメーカーです。

日本有数の森林保有企業でもあり、アメリカや中国での販売実績も着実に積み上げています。

「木」のスペシャリスト集団なので、使用木材・設計・内装・外構までのトータルデザインは業界トップレベルです。

脱酸素の意識やリモートワークによる都市部から郊外への移住など、木造住宅の需要はまだまだ伸び続けています。

会社名	住友林業株式会社
設立	1691年（元禄4年）
資本金	55,088百万円
売上	1兆6697億円 （2022年12月期）

ハウスメーカー売上ランキング第4位：飯田産業

飯田産業は飯田産業グループホールディングス株式会社の完全子会社です。

東栄住宅・一建設・タクトホーム・アーネストワン・アイディーホームと合わせて6社によるグループ企業になります。

飯田産業は分譲住宅販売棟数が年間約40,000棟で業界トップ、売上の約9割が戸建分譲で業績をあげている企業です。

土地探しから一貫したシステムを持っているので、注文住宅や不動産介入などでもさらに飛躍が期待できます。

会社名	株式会社飯田産業
設立	1977年7月8日
資本金	20億円
売上	1兆4397億円 （2023年3月期）

ハウスメーカー売上ランキング第5位：オープンハウス

首都圏の好条件な土地探しから一気に業績を伸ばしたのがオープンハウスです。

狭小地・変形地などを積極的に開拓し、その抜群の設計力でシェアを伸ばしてきました。

上場している中では契約件数が業界1位、利便性の高さと他社より安く建てられるのが急成長のポイントです。

不動産仲介からスタートした企業だけあって、「売れる物件」を知り尽くしたハウスメーカーと言えますね。

会社名	株式会社オープンハウスグループ
創業	1997年9月
資本金	201億1,017万円
売上	1兆1484億円 （2023年3月期）

ハウスメーカー売上ランキング第6位：ヘーベルハウス

旭化成ホームズの戸建住宅ブランドがヘーベルハウスです。

耐震・耐火・耐熱に優れた建材「ALC(軽量気泡コンクリート)」の使用で災害に強い家づくりをしています。

鉄骨の利点を活かした自由度の高い注文住宅は、都市部での3階建てや二世帯住宅でも人気があるんですよ。

ニーズに合った住宅の提供が業績に繋がっているハウスメーカーです。

会社名	旭化成ホームズ株式会社
設立	1972年 11月
資本金	32.5億円
売上	8589億円 （2023年3月期）

ハウスメーカー売上ランキング第7位：セキスイハイム

積水化学工業の住宅部門がセキスイハイムで、家づくり工程の85％以上を工場生産しています。

それによる住宅の強度や施工技術の安定が完成度を上げ、ユーザーからの信頼は絶大です。

全館空調など空気の質への意識が高く、アレルギーやウィルスに過敏な現代で非常に評価されています。

施工技術以外でも、時流に乗った商品や提案で業績を伸ばしているハウスメーカーです。

会社名	積水化学工業株式会社
設立	1974年（昭和49年）4月1日
資本金	4億円
売上	5374億円 （2023年3月期）

ハウスメーカー売上ランキング第8位：一条工務店

断熱性能ではダントツの信頼を得ているのが、木造住宅のハウスメーカー一条工務店です。

非上場なので、まわりからの制限を受けずに研究や開発に取り組んでいるところが非常に評価されています。

「家は、性能。」を追求し続け契約棟数では業界NO.1、着工までに1年以上待つという人気ぶりです。

1,490万円台の新商品「 HUGme（ハグミー）」を出したことで、新規顧客を更に拡大させました。

会社名	株式会社一条工務店
設立	1978年9月
資本金	3億460万円
売上	4870億円 （非上場）

ハウスメーカー売上ランキング第9位：ミサワホーム

縦空間へ広がるデザインで定評のあるのがミサワホームです。

デッドスペースの有効利用は、おうち時間の新しいあり方や災害時の備蓄などに活用できます。

価格帯は高めですが規格住宅のプランもあるので、デザイン性を求める顧客にはまだまだ根強い人気です。

プライムライフテクノロジーズの子会社になったことで、仕入れや物流が強化されたのも増収につながっています。

会社名	ミサワホーム株式会社
設立	2003年8月1日
資本金	11,892,755,813円
売上	4214億円 （2023年3月期）

ハウスメーカー売上ランキング第10位：ポラス

埼玉県越谷市に本社のあるポラスは木造住宅のハウスメーカーです。

日本最大の生産能力を持つプレカット工場を有し、木材加工から建築後のサポートまで一貫施工体制をとっています。

エリア価値の向上を基本に、単独での住宅展示場建設や体験型のイベントなどで着実に集客数を伸ばしました。

7期連続売上高更新中の理由として、紹介契約が約4割という顧客からの信用が下支えしているからです。

会社名	ポラス株式会社
設立	2001年2月21日
資本金	4,000万円
売上	3103億円 （2023年3月期）

ハウスメーカー売上ランキング第11位：タマホーム

ローコスト住宅の中でも大躍進を遂げたのがタマホームです。

年間着工棟数10,000万棟以上の実績は、安さだけでなく性能も評価されているからこそと言えます。

特に若い世代に人気があるのは、低価格高品質の注文住宅が早く買えて早くローンが終わるからです。

月々の費用をおさえながら教育や趣味も充実させられる強みが、業績アップ効果を生んでいます。

会社名	タマホーム株式会社
設立	1998年6月3日
資本金	43億1,014万円
売上	2560億円 （2023年5月期）

ハウスメーカー売上ランキング第12位：ケイアイスター不動産

材料の調達から販売までITを活用してコスパの良い住宅を提供しているのがケイアイスター不動産です。

注文住宅の品質と分譲住宅の低価格をいいとこ取りした「セミオーダー住宅」が売上向上を牽引しました。

AIを駆使したオリジナルの用地仕入れプラットフォームで、生産効率を20％も上げたことも成長の理由です。

エリアマーケティングからの分析力で、ますます安定した経営力を発揮することが期待されます。

会社名	ケイアイスター不動産株式会社
設立	1990年11月
資本金	4,815百万円
売上	2418億円 （2023年3月期）

ハウスメーカー売上ランキング第13位：パナソニックホームズ

超高層ビルに使われる技術の応用で、地震に強く高層階も可能な住宅を提供しているのがパナソニックホームズです。

代名詞とも言える「キラテックタイル」や、パナソニックの家電など住宅設備でもファンを集めています。

「地震あんしん保証」は地震による全壊住宅の建て替えを保証するもので、他社にはありません。

パナソニックホーズは、災害に強くオリジナルの魅力満載のハウスメーカーです。

会社名	パナソニック ホームズ株式会社
設立	1963年7月1日
資本金	283億7,592万円
売上	2417億円 （2023年3月期）

ハウスメーカー売上ランキング第14位：三井ホーム

おしゃれな注文住宅で人気があるのが、ハイブランドハウスメーカー三井ホームです。

設計士やインテリアコーディネーターも打ち合わせに同席し、チームで家づくりをサポートします。

三井ホームの耐火住宅はかなりの高性能で、都市部の密集地でも敷地を無駄なく使って建てられるのが強みです。

どんな環境や条件でも、安全性と美しさの両立が支持されているハウスメーカーです。

会社名	三井ホーム株式会社
設立	1974年10月11日
資本金	139億70万円
売上	2409億円 （2023年3月期）

ハウスメーカー売上ランキング第15位：三栄建築設計

2024年3月に株式会社メルディアと社名変更したのが三栄建築設計です。

オープンハウスグループに参画したことで都市部に強いのが特徴で、価格も抑えめに提供しています。

広さや日当たりにもこだわり、分譲住宅であっても一棟一棟デザインが異なるのが特徴です。

住宅性能やアフターサポートも充実させているので、子育て世帯に特に人気があります。

会社名	株式会社メルディア
設立	1993年9月29日
資本金	1,340,150千円
売上	1390億円 （2023年3月期）

気になるハウスメーカーがあったら資料請求してみよう！

ここまでランキングをご紹介してきましたが、ピンときたハウスメーカーはありましたか？

売上ランキングで上位のハウスメーカーは、信用や安心につながります。

これから家を建てたい方にとってランキングは、ハウスメーカーを選ぶ一つの目安になりますよね。

もしも気になるハウスメーカーがあったら、資料請求してみてはいかがでしょうか。

数社比較してから住宅展示場に行ったり相談カウンターに行ったりと、家づくりが効率よく進められますよ。

一括資料請求なら手間いらずで便利なので、ぜひ活用してみてくださいね。

関連記事：注文住宅の資料請求でおすすめランキング7選を一級建築士が厳選

ハウスメーカーの売上ランキングを一級建築士が解説まとめ

今回はハウスメーカーの売上ランキングを一級建築士が解説してきました。

大手・ローコスト・地元密着など、それぞれ強みや特徴がある企業ばかりです。

売上ランキングに入るメーカーは倒産のリスクが少なく、顧客に安心感を与えます。

建てた後まで頼りになるハウスメーカーでマイホームを建てたいですよね。

これから家づくり計画を立てる人のために、第一歩となるハウスメーカー選びの参考になれば嬉しいです。