今回はタマホームはやばい・やめたほうがいい?評判と口コミを一級建築士が解説していきます。
タマホームで検索するとサジェストに「やばい」「やめたほうがいい」って出てくるけどそうなの?建てたら後悔する?そんなに評判悪いのかな・・・。
CMでもおなじみのタマホームは、坪単価40万円からというローコスト住宅のハウスメーカーです。
低価格で注文住宅を建てられるというコンセプトなので、「安いけど大丈夫なの?」という声もあります。
安全性やデザイン性など心配する口コミや、そもそもなんでそんなに安いのか疑問に思う人もいました。
実際建ててよかった人・後悔している人など、SNSには様々な口コミがあります。すべて鵜呑みには出来ませんが、参考までに知っておくとやばい状態を回避できるかもしれません。
タマホームの評判と口コミから、「やばい」と言われる理由や後悔しないための注意点も紹介します。
やめたほうがいいかどうか不安な人は、是非参考にしてくださいね。
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↓
- 資格:一級建築士
- 仕事:元ゼネコン設計部
- 学歴:京都大学大学院工学研究科建築学専攻 修了
- 趣味:ハウスメーカー巡り
タマホームの基本情報
それではまずはタマホームの基本情報から簡単におさらいします。
タマホームは、一番人気の「大安心の家」をはじめとした木造のローコスト住宅が得意なハウスメーカーです。
年間着工棟数は10,000件を超え、今や業界でもBEST3に入る人気メーカーになっています。
タマホームの会社概要
会社名 | タマホーム株式会社 |
設立 | 1998年6月 |
所在地 | 〒108-0074 東京都港区高輪3丁目22番9号 |
事業内容 | 建築、設計、不動産業、保険代理店業 |
売上高 | 2560億円(2023年) |
会社としては新しいですが、一気に知名度を上げ売上も伸ばしている勢いのあるハウスメーカーです。
続いてタマホームの注文住宅の特徴です。
坪単価 | 40万円〜90万円 |
構法・工法 | 木造軸組在来工法 |
対応エリア | 全国 |
棟数 | 受注・着工・売上ともに年間10,000棟以上 |
初期保証 | 10年 |
国産材にこだわった木造住宅は性能もよく、耐震性にも優れた家づくりで低価格高品質を実現しています。
コスト面だけでなく性能でも選ばれているからこそ、年間棟数10,000棟以上を達成できるんですね。
タマホームが安い理由
タマホームはローコスト住宅のハウスメーカーですが、安いのには理由があります。
- 住宅設備の大量注文によるコストダウン
- タマストラクチャーの整備
- 人員管理で人件費削減
タマストラクチャーとは、森林組合・林業者、製材・プレカット工場との直接取引で中間業者をなくしそのマージンをカットしたシステムです。これによって高品質の国産木材の供給にも成功しています。
住宅設備はパナソニックやリクシルなど大手との提携なので、コストダウンしつつ高品質が保証されています。
専属のインテリアコーディネーターや設計士がいない分、間取りの提案などをするのは営業担当です。
設計士は最終確認だけなので、打ち合わせ回数も少なく済み人件費も削減されます。
土地契約から完成まで工期も半年ほどとスピーディーなため、現場レベルでもコスコカットです。
このような企業努力によって、ローコスト住宅の提供を可能にしています。
タマホームがやばいと言われている理由
タマホームが「やばい」「やめたほうがいい」と言われている理由についても調べてみました。
(あくまでSNS上に上がっている個人の意見を集めたものになります。)
安すぎてやばいという意見
家が安く建つことに不信感があり、安全面や使用資材などがやばいのではないかというものでした。
タマホームの建築資材は国産の木材を最短ルートで仕入れ、耐震性に優れた住宅を提供しています。
完成度が低すぎてやばいという意見
施工会社の技術やクオリティを問題視した意見で、建てたあとに不備が見つかった事例もありました。
確かに下請け会社によって技術のバラツキはあるようで、不満の口コミは多めに感じます。
営業マンの対応がやばいという意見
多忙のせいか企業体質のせいか、営業マンの対応にストレスを感じる人も多かったです。
返事が遅い・連絡を忘れる・頼んだことが出来てないなどは、やばいと感じる理由になりえますね。
ネットニュースの内容がやばいという意見
これまで何度かネットニュースの話題になったものが、やばい内容だったのも理由の一つです。
- 社長のコロナウィルスの陰謀論や反ワク発言
- 上司のパワハラ問題
- 社員の横領問題
- X上での不適切な投稿に対する損害賠償請求
タマホームはやばい会社って何度もバズるのに、 都度炎上するたびみんな忘れてるの面白い ・タマホームの地獄の新卒研修 ・過労死、パワハラ ・コロナワクチン接種禁止 めちゃくちゃエピソード出てくるのに…
引用元:X
社会に大きな影響を与える発言は、やばいと思われてしまう原因になりかねませんね。
タマホームはやめたほうがいい?評判とデメリット
タマホームは注文住宅が安く買えるので、若い世代や子育て世代に人気があります。
一方でタマホームはやめたほうがいいという意見があるのも事実です。
その理由を6つにまとめてみました。
- 営業担当の質に差がある
- 施工技術に不安がある
- 初期保証が短い
- アフターサポートが悪い
- オプションが高い
- ZEH普及率が低い
全国展開するハウスメーカーにありがちなものからローコストメーカーならではのものまで理由は様々です。
タマホームの評判やデメリットなど、やめたほうがいいと言われる理由を詳しく解説していきますね。
①営業担当の質に差がある
タマホームはやめたほうがいいと言われるデメリット1つ目は、営業担当の質に差がある点です。
いい人に当たればいいですが、そうでないと意思の疎通や情報の共有がうまくいかずストレスになってしまいます。
人間同士相性もありますし、ダメだと思ったらその担当者はやめたほうがいいです。
返事が遅い・間違いが多い・約束や要望を守ってくれないなど誠実さにかけるなら、担当を替えてもらいましょう。
担当を替えてもらう場合は、上司ではなく支店長など上の人に直接言いましょう。「タマホームとの契約をこのまま続けたいので」と言えば、角が立たずうまく替えてもらえます。
②施工技術に不安がある
タマホームはやめたほうがいいと言われるデメリット2つ目は、施工技術に不安がある点です。
タマホームで家を建てた者です。 下請け業者が名の知れない会社のようで、壁紙やキッチンの設置、コンセントを刺す穴を元々作っていない、、などとても大手とは言えない不備が多々ありました。 担当者が1年経たず代わる、1年点検に来ない。 ブラック以上の会社だと思います。 パナホームにしたかった
引用元:X
地域や業者によって施工精度や品質にバラつきが出ているのが不満として多く聞かれました。
必要な設備の見落としや不備は「安かろう悪かろう」と言われかねないやばいポイントです。
タマホームと下請け会社で責任を押し付け合うというケースもあり、やめたほうがいいという口コミもありました。
③初期保証が短い
タマホームはやめたほうがいいと言われるデメリット3つ目は、初期保証が短い点です。
タマホームの初期保証は、地盤・構造躯体・シロアリともに10年になっています。
有償工事をすることで最長60年まで延長できますが、初期保証としては大手ハウスメーカーより短いです。
安さ上仕方のない点はありますね。初期保証30年、それ以降永年保証というハウスメーカーもあります。そういうハウスメーカーは性能に対して自信があるので、安心感でも差が出てしまいますね。
④アフターサポートが悪い
タマホームはやめたほうがいいと言われるデメリット4つ目は、アフターサポートが悪い点です。
うちタマホーム。5年に一度くらい下請けっぽい人が見に来た。その時不具報告しても全く対応してくれなかった。「本部と相談します」でその後連絡なし。近所の工務店に対応してもらった。アフターフォロー0と思った方がいい。
引用元:X
建てたあとの不具合や修理箇所が担当に伝わっていなかったという口コミもありました。
何度も連絡しないと来ない・いつまでたってもやってもらえないなど、対応が遅いことに厳しい意見が多かったです。
アフターサポートに関しては、言い訳ばかりする・連絡なしでほったらかしなど他にも対応の悪さを指摘する口コミが多かったです。コストダウンはありがたいですが、代償に人員不足によるサービス低下は残念ですね。
⑤オプションが高い
タマホームはやめたほうがいいと言われるデメリット5つ目は、オプションが高い点です。
大量注文のメリットとして標準仕様が高品質低価格なので、そこから外れると当然費用はかさみます。
キッチン・床材・壁材・小屋裏など、どうせなら一つでも多く希望を叶えたくなりますよね。
また光熱費を抑えるために太陽光パネルを採用する人も多いのですが、これも高いオプションの代表です。
気づいたら「やばい!予算オーバーだ」とならないよう、こだわりすぎはやめたほうがいいですよ。
⑥ZEH普及率が低い
タマホームはやめたほうがいいと言われるデメリット6つ目は、ZEH普及率が低い点です。
最新のデータによると、タマホームのZEH普及率はわずか2%でした。(住宅産業新聞社)
ZEHとは、net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、「エネルギー収支をゼロ以下にする家」という意味です。つまり使用するエネルギーと創るエネルギーのバランスで、使うエネルギーをゼロ以下にするということになります。断熱性能を上げたり、家庭で使用するエネルギーを太陽光発電や蓄電システムで賄うのが一般的です。
1位の一条工務店で96%、主要14社で1ケタなのはタマホームだけです。
各ハウスメーカーが環境に配慮した家づくりを進めるなか、タマホームの普及率の低さはかなりのデメリットです。
ZEHは経済産業省で基準を設けて普及を推進している取り組みです。基準をクリアすると補助金などの優遇措置を受けられるので、建てる家がZEH基準に達しているかどうか確認してください。
タマホームはやめたほうがいいは嘘?評判とメリット
SNSの口コミを見てみると決して悪い評判だけではなく、建ててよかったよといういい評判もあります。
タマホームはやめたほうがいいは嘘なの?と思うような、いい意味でやばいメリットをまとめてみました。
- 低価格なので買いやすい
- 若いうちに買えるのでローンが早く終る
- 打ち合わせから着工・完成までが早い
- 地域ごとに断熱材を変えていて断熱性能が高い
- 第一種換気システム採用で空気がきれい
- 住宅設備などの標準仕様が充実
- 営業マンがとてもいい人だった
コスパの良さは言うまでもなく、建てたあとも余裕のある生活ができるのは大きなメリットです。
コストを下げた分、趣味・教育・老後の資金など暮らしを充実させることができるのは嬉しいですね。
タマホームの口コミ
ここからは実際タマホームで建てた人や、その他タマホームに関する口コミをご紹介していきます。
良い口コミ・悪い口コミそれぞれ集めてみましたので、評判が気になる人は参考にしてみてください。
良い口コミ
まずは良い口コミです。
住宅展示場の対応から打ち合わせの進め方まで、営業マンの印象が良かったという口コミが多く見られました。
建てたあとのフォローや住宅そのものの完成度にも満足していて、かなりの高評価ですね。
悪い口コミ
次は悪い口コミです。
営業マンや施工技術についての不満が多く見られました。
建てたあとの不具合で後悔している人もいるので、業者によって品質に差がある可能性もあります。
支店によるのかもしれませんが、企業体質や社員のモチベーションを疑問視する口コミも多かったですね。
タマホームで後悔しないための注意点
タマホームの評判や口コミを見てもまだちょっと判断できない人のために、後悔しないための注意点を紹介します。
やめたほうがいいかどうか迷っている人に向けて、ポイントを3つあげてみました。
複数社で比較する
タマホームで後悔しないための注意点1つ目は、複数社で比較することです。
タマホームの最大の売りはコスパの良さですが、立地やその他の条件によって他社の方がいい場合もあります。
同じ予算で間取りの自由度が高かったりもっと設備が充実しているなど、比較することで気づくことは多いです。
タマホームでできることできないことを早めに見極めて、本当に希望を叶えられるのはどこなのか判断しましょう。
オプションを付けすぎない
タマホームで後悔しないための注意点2つ目は、オプションを付けすぎないことです。
タマホームは住宅設備の大量注文によってコストカットしています。
標準仕様の住設をアップグレードすると、そのメリットが活かせなくなるので高くなってしまうのです。
建築費用が低価格だとつい陥りやすい注意点ですので、付けすぎて後悔しないようにしましょう。
営業担当者をチェックする
タマホームで後悔しないための注意点3つ目は、担当者をチェックすることです。
タマホームは間取りの提案も営業マンが行うので、家づくりが成功するかどうかの大事なポイントになります。
言ったことを忘れたりミスが多かったりする場合は遠慮せず、早い段階から担当を替えてもらいましょう。
タマホームに関するQ&A
- タマホームの耐震性能はどうなの?地震がきたらやばい?
-
過去の大地震のデータをもとに耐震実験を行っているので、耐震等級3が標準仕様です。
震度7相当の地震がきても倒壊しない耐震性を備えています。
- 結局タマホームはやめたほうがいい?
-
タマホームはやめたほうがいい人の特徴は以下のとおりです。
- 完全自由設計希望
- 最初から設計士にプランを考えてほしい
- 間取りやデザインにこだわりがある人
- ZEH住宅を検討している
タマホームはやばい・やめたほうがいい?評判と口コミを一級建築士が解説まとめ
今回はタマホームはやばい・やめたほうがいい?評判と口コミを一級建築士が解説してきました。
やめたほうがいい理由は以下の6つでした。
- 営業担当の質に差がある
- 施工技術に不安がある
- 初期保証が短い
- アフターサポートが悪い
- オプションが高い
- ZEH普及率が低い
タマホームに関しての良い口コミ・悪い口コミも紹介しましたが、参考になったでしょうか。
メリット・デメリットを理解すれば、タマホームが自分の理想を叶えてくれるかメーカーかどうか判断できます。
この記事が後悔しない家づくりのお役に立てれば嬉しいです。
元建設会社の設計部で意匠設計に携わっていた一級建築士。現在は集合住宅や商業施設などの企画・設計を担当する傍ら、ハウスメーカーや建築サイトの記事設計や監修・運営業務も行う。ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やCASBEE(建築環境総合性能評価システム)といった省エネ基準にも精通しており、専門的な知見から記事を執筆している。